発掘

引き出しを漁っていたら、家族にみられると恥ずかしいということで実家から避難させたいくつかの自由帳を見つけました。そんなもの恥ずかしいに決まっているのでずっと忘れていました。

ノートを三冊見つけました。

三冊とも小学六年生の頃に使っていた自由帳で、イラストや文章を見るに小学校を卒業をした後も自宅で使用していたようです。

小中学生の頃の僕の将来の夢は漫画家だったので、これらの自由帳にも漫画が描いてあります。とは言えプロを目指していましたからちゃんとした漫画はケント紙に描き、大学ノートには落書きやプロット、ネームしか書きませんでした。

そのノートの中に、自分史上最も壮大なお話が記述されてあったので、過去の自分には悪いですがネットの海に放流してみようと思います。

書かれた時期は前後の記述を見るに中学一年生の一学期だと思います。

 

AKIRA」参考

 

はじめ・・・21××年・・・第三次世界大戦が起こる

世界のあらゆる宗教団体が「神の子が生まれる…」と予言する

そして生まれた神の子に新世界を作ってもらうため、宗教団体は戦争により、世界を破壊し、「無」に近い世界を作ろうとする。しかし(神の子が)生まれなかったので、もう一度戦争を…→第四次世界大戦を起こす

→(神の子)誕生!!

生き残った、超能力を持った戦士たちが神の子を殺そうとする

しかし、神の子は新世界を作った後、ピストルで自殺…

国際連合と戦士は、新世界から今までの世界へ戻そうとする…

テーマ 生き物にとって、どの世界が一番いいのか!?

大長編!!…になりそう…

何年かかけて書こう。ちょっとずつ

 

すごい。

個人的には『AKIRA』をそんなに早い時期に読んでいたのかという驚きもあるのですが、『AKIRA』と言うより完全に大友以前のSF、それも手塚治虫とか昭和のその辺りですよね。どこらへんを参考にしているんだろう。第三次世界大戦とか神の子、超能力者? 確かにそうだけど、古臭い。いや、その当時の自分が読んでいた漫画を考えれば当然なんですが。

ちなみにこの直後からは浦沢直樹っぽいSF漫画(32ページ)を描いているので、随分と垢抜けたものだと思います。

つっこみどころはたくさんあるのですがこういうのを考えちゃう気持ちは今でも解るので、当時の自分を尊重しようと思います。しかし「テーマ」って。

同じページにスキーを題材としたた漫画のプロットも書いてあり、こちらは本当の本当に赤面ものです。スキー部に所属していたからとは言えこの僕がスポーツものを書こうとしていた頃があったなんて(僕は手塚治虫をリスペクトしているのでスポーツものにはまったく興味がないのです)。

いわゆる中二病的な黒歴史は持っていないのですが、方向が違うだけでこれも似たようなものなんですかね。解らないですが。

ところで自分史上最も壮大なお話と書きましたが、実は同じノートにそれと同レベルの話がも少し綿密に書かれてあります。ここに書き写すのが大変ですし全部読み通すのがつらいので簡単な紹介にとどめますが、これも似たような話で、核戦争後に残った子供たちがすったもんだの末現在の人類の祖先になる(つまり未来のお話に見えたが実は大昔の話だった)という、手塚治虫っぽいと評価せざるを得ないもので、ゼロ年代も終わろうとしていた頃にそんなお話を考える中学生が存在したなんて我ながら信じられませんね。

現在の僕とはおそらく根本的にお話の作り方が違います(漫画と小説という媒体の違いこそあれど)。昔は何の苦労もなくお話を思いついていましたが(この話もそのはず)、ネットのアマチュア物書き界隈を見るにそっちの方が正常な状態である気がします。