進捗メモ14 完結編

4月1日の午後11時ごろに原稿が完成しました。95000字。

おそらく29日の夜の時点で50000字、30日に5000字書いて31日に16000字、1日に24000字書き、脱稿。

これが限定的なものなのか解りませんが(ヒトカラと睡眠不足で朦朧としているので)、もはやここ数日の記憶がなく、最近はツイッターも控えていたので何をしていたのかよく解りません。でもスキー旅行や自動車免許の試験日以外は大体5000字書き、このブログを見るに19日から書き始めたそうですから二週間、実質十日で95000字の長編を書いたことになります。スピードは定量化できるものなので自画自賛してもいいと思います。これは驚異のスピードです。やればできるもんですね。

ただ、始めの4,5万字くらいまでの出来は個人的にはそこまで嫌いではなく、過去の記事ではいろいろと文句を言ったかもしれませんが、文章に時間をかけることはできていました。しかし後半、時間不足のため完成させることを目的に、物語・プロットに沿った書き方ばかりするはめになり、一体何のために物語があるのだという思いに囚われました。結果的に物語が生じるのではなく物語のために小説を書くという苦痛に耐えられなくなったのがおそらく28~30日。31日と今日はそんなことを考える余裕もなく、ただひたすらに一時間に1500字書くことだけを目標に書きました。読み返してないので解りませんが、と言うか客観的に読めないので解りませんが、前半と後半では読み心地が随分と違うんじゃないでしょうか。

この二日間は自分で何を書いているのかさえ解らず、物語の整合性やキャラクターの台詞・心情、語り手のモノローグその他、何も考えないで書き進めました。事前に考えていたプロットや展開、ネタや情報提示はできているはずですが、文章はめちゃくちゃのはずです。雑誌連載が単行本になった際に漫画家が加筆・修正をする理由が解りました。

ただ、だらだら書いていたら途中でモチベーションが切れて執筆を中断させていた可能性が高いので、悪いことばかり注目するのはフェアではありません。

最後の三時間で書いたパートは特にめちゃくちゃなはずです(先ほどからはず、と言っているのは、読み返す勇気がないからであり、後半5万字は時を開けないと目に触れるのもいやかもしれません)。いい話と言うか、まあそういう話なんですけど、自分の頭の中にある考えみたいなものがそのままオブラートに包まれず差し出されてあって、情緒がありません。いい場面もさっぱりしすぎて。逆に普段ならば書くのが憂鬱でならない説明場面を心頭滅却して素早く書けたのはうまくいった、と言えますが、シナリオのト書きみたいな感じで、だめです。

その最後の場面に入る直前に、クッション的パートが二つあり、それを今日書いたのですが、前者は前にも引用した某小説からサンプリング、後者は自分の過去の原稿からサンプリングしました。これは楽しかったです。字数を稼ぐ必要があり、サンプリングは字数稼ぎのために行った、という事情も半分くらいは正解です。他の部分と比べて文章がうまいです。前者に関しては、今回は勇気がなかったのでほのめかしを入れておきました。

この原稿はゼロからネタを練ったものだと思っていたのですが書き終えてみると、前に中断していた原稿をネタ元にしたメタな話だということが解りました。そもそも前の原稿自体が某作のオマージュと言うか換骨奪胎みたいなもので、今回のもその某作のオマージュなんですが、パロディの色合いが強まり、お前本当は嫌いなんじゃないか、みたいな、アンチテーゼみたいな書き方になってしまったようで、まあいいんですけど、これは意図せざることだったのでひやひやしています。

ジャンルがいよいよ解らなくなり、まあSFなのか、という気もしますが、センスオブワンダーはないし、メタSF、というかメタ・☆☆☆系ですね、正確には。構造はミステリですが本格ではなく、伏線とかバンバン無視して書きました。なるほど、本格ミステリにまつわる人間のプライドが高いのにも、それだけの理由があったわけですね。

とりあえず夏以降にためていた鬱屈したものを吐き出せたのはよかったです。夏に一つ書きましたが、むしろストレスを増加させるような作品でしたから。ただその作品があって今回書けた、というのはあるので、無駄ではなかったし、考えようによっては一番の貢献者です。もちろんこの半年のものが全部詰まっているというほど何でもかんでも詰め込んだわけではなく(そうしたかったのですが余裕がありませんでした)、使い切れなかった材料がいくつもあるんですが、空気や気分みたいなのは後々になって読み返すと思い出せるような気がします、というような感覚、これは未来回想と言って、これを書きたかったんですが、朦朧としていたせいで書き忘れてしまいました。

今までは自作に自己正当化を施してきたため自分の能力に疑問を持っていなかったのですが、今回は否応なく技術不足を痛感させられました。痛感するために書いていたと言っても過言ではありません。これは読書の際にも有効な気がします。

反動で、今回の作品とは正反対の書き方をしたい気持ちでいっぱいです。今の書き方も、必ずしも欠点だらけではないと思うのですが、もう飽き飽きで、砂のお城を丹念に作るように、一日1500字くらい、時間をかけて情報量の多いものを書き、こつこつと二か月くらいで長編を完成させる、というのが今の理想です。二週間で書くっていうのは人間のやることではありませんよ。スピード勝負でもないのに自分で勝手にやっただけですが。

サークル向けでない作品を大学生になってからは初めて書きました(文フリに出したMONOも、実質内部向けのつもりでした)。なので人に見せるのがすごく恥ずかしいです。そもそも誰か読んでくれる人がいるのかは解りませんが、会話の流れで見せるという話になれば。

参考文献一覧を載せようと思っていたのですが、ネタバレになりそう、というのと、秘密にしたほうが深みができる気がしたのでなし、です。ただ、この半年間くらいのストックをほとんど使っちゃったので、これからは頭を切り替え、蓄積に励みたいと思います。

長編と言いつつ長めの中編くらいの分量ですね。書き方も一回生、二回生時の夏に書いたものの延長線上にあって、それに三回生時の夏のものをまぶしたりしたようなものです。もうちょっと工夫ができそうというか、上乗せができそうな気がします。

キャラが途中から動いてくれたのはいいんですが、口調が定まらないキャラが一人いて、これは失敗です。あとはキャラが動くと言いつつ、キャラクターが立っているかどうかはまた別問題で、これも今回の課題だったのですが、まだまだ勉強の必要があります。人物配置は悪くない、とは思います。

当初書きたかった三人称の文体も一人称の文体も失敗し、まったく別の一人称で書きましたが、だんだんとうまくなったのに、終盤で急いでいたためうまく書けなかったのは残念です。で、資料をもっと活用するべきだったな、と。この不満は次回以降に解消することにしましょう。

いくらでも考えていることを連ねていけるのですが、眠いので、ここらへんで。ではまた。