12月24日

 今日はクリスマスイヴです。

 一日かけて新井素子『…絶句』上下巻を読了。合わせて900ページちょっと。初・新井素子ですが、文体の特徴は事前に知っていたのでおそらく5時間もあれば読み終わると想定していたところ8時間近くかかってしまいました。誤算。

 この本は1年以上前からずっと読まねば読まねばと思い続けていた本で、と言うのもこれと同じようなネタで小説を書きたいと思っていたからでして、その参考に、そうでなくともハルヒのような現実改変モノは好きなので絶対面白いのだろうと期待していたのですが、イマイチでした。

 現実改変モノ、と言っても、そう数を読んできたわけではなく、そもそもこのサブジャンルの呼称を知らないので探しようがないのですけど、だからこそようやく見つけた『…絶句』には絶大な期待を寄せていたのですが、思ったよりメタメタしておらず、何故か人類規模の話にまで広がりそれはそれで良いとは思いますがなんだかなって感じでした。おとなしく神林長平でも読みます。最近あまり読んでいませんでしたし。

 で、この文体は一種、発明のように扱われていますけど、新井素子はどこまで自覚的にやっているんですかね? 等身大の女子大生の文章を技巧的に書いたと考えるとうまいですが、天然のような気もするし。

 物語の疑問点として、主人公は作者と同名の「新井素子」、小文字の新井素子ですが、作中では20歳になってようやく新人賞の佳作に入選、とありますが、実際の新井素子は高校在学時にデビューを果たしており、この大文字と小文字の新井素子の不一致はどう捉えるべきなのでしょうか。加え、特に仕掛けやオチがあるわけでもないのに新井素子の家族は火事にあって死亡するわけですが、おそらくこれは現実にあった出来事にまったく則していません。物語の中だしいいじゃないか、小文字本人もエラリー・クイーンに言及しているくらいだし、と考える自分もいますが、どうもおさまりが悪いです。この辺も『…絶句』が肌に合わなかった理由の一つです。

 

 他には特に何もしてません。昼御飯は近くのラーメン屋で牛すじラーメンを食べ、胃もたれになり、結局夕ご飯も食べていません。予想してしかるべきでしたが今日のケンタッキーフライドチキンは店の外にまで行列ができていたので素通りしたのですがかえって正解でしたね、というこれは認知的不協和ってやつですな。

 今日は特に孤独死するおっさんの気持ちがよく解った一日でした。

 明日もまた早朝から教習所です。ではまた。