2017年8月に読んだ本まとめ

 はてなブログ移転後初の記事です。実は公開してすぐに下書きに戻した記事があることにはあるのですがそれはノーカウントです。

 

 

8月の読書メーター
読んだ本の数:41
読んだページ数:14672
ナイス数:395

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
読了日:08月01日 著者:村上 春樹
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
読了日:08月01日 著者:村上 春樹
許されようとは思いません許されようとは思いません感想
(好みとはずれるけど)良質な短編集。でも『満願』の方が良いと思う。「許されようとは思いません」本書ではベスト。狂人の論理的な、虚高度が高くて人工的なホワイだったから好き、だけど、正しい観賞なのか解らない。「目撃者はいなかった」ブラックユーモア的。良かった。「ありがとう、ばあば」あざと過ぎる気はしたけど表題作くらい面白かった。いや表題作の方が面白かったわ。「姉のように」ずらし方はうまいと思うけど仕掛けが中途半端。心理描写を重ねていくところは良い。「絵の中の男」普通。題材の扱い方が俗っぽくて浅い気がする。
読了日:08月02日 著者:芦沢 央
落着かぬ赤毛 (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-29)落着かぬ赤毛 (ハヤカワ・ミステリ文庫 3-29)感想
長門有希の100冊選定図書、これで48冊目。本書のシリーズ内での位置づけを知らないがこれ単体として見ると可もなく不可もなくといった感じ。
読了日:08月03日 著者:E.S.ガードナー
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)感想
これ以降の作品をいくつか読んでいるから読み解くうえで答えを先に見てしまっているようなズルをした気がしなくもない。だから勝手に地下鉄サリン事件以降の作品だと思っていたけど同時期というだけでそれを受けて書いたわけではないのね。随分とストイックな作品だった。
読了日:08月04日 著者:村上 春樹
メロディ・リリック・アイドル・マジック (ダッシュエックス文庫)メロディ・リリック・アイドル・マジック (ダッシュエックス文庫)感想
良いです。
読了日:08月04日 著者:石川 博品
インサート・コイン(ズ) (光文社文庫)インサート・コイン(ズ) (光文社文庫)感想
残響ばよえ〜ん
読了日:08月05日 著者:詠坂 雄二
風の薔薇―文学/芸術/言語 (5)風の薔薇―文学/芸術/言語 (5)感想
ウリポの理念、手法は解ったけど実地にどう応用したのかが全然解らなかった。
読了日:08月06日 著者: 
エステルハージ博士の事件簿 (ストレンジフィクション)エステルハージ博士の事件簿 (ストレンジフィクション)感想
舞台(と登場人物)が固定されているため『どんがらがん』よりも奥行きが感じられ、推理小説(みたいなもの)の型が一応はとられているので多少は楽しみやすかった。異国の雰囲気やぺダンティックな法螺を軽ーく味わう作品だと思えば、まあ。
読了日:08月06日 著者:アヴラム・デイヴィッドスン
エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)エトランゼのすべて (星海社FICTIONS)感想
個人的に京大小説が苦手だというのと、森田季節はこれで三作目(うち短編が二作)だが文章や問題意識が合わないようで、いまいち乗れなかった。
読了日:08月07日 著者:森田 季節
魔法 (ハヤカワ文庫FT)魔法 (ハヤカワ文庫FT)感想
法月綸太郎が好きらしいので今までプリーストをちまちま読んでいたのだがわかるようなわからないようなという感じで(『逆転世界』はともかく『スペースマシン』は「?」)、プリーストの作風とされるものもいまいち解らなかったが、これでようやく納得できた。我ながら単純な嗜好だとは思うけど僕はこういうのが本当に好きで。相変わらず長いとは思うが、『逆転世界』や『スペースマシン』で感じた構成のバランスの悪さやがっかり感がないのは良かった。
読了日:08月07日 著者:クリストファー プリースト
スペイン岬の秘密 (角川文庫)スペイン岬の秘密 (角川文庫)感想
スイスイ読めて良かった。
読了日:08月08日 著者:エラリー・クイーン
文学賞メッタ斬り! (ちくま文庫)文学賞メッタ斬り! (ちくま文庫)感想
あらゆるジャンルの小説を同じ手つきで扱う姿勢はとても尊敬できる。
読了日:08月09日 著者:大森 望,豊崎 由美
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)感想
ジャプリゾが男だったということに衝撃を受けた。
読了日:08月10日 著者:セバスチャン・ジャプリゾ
中途の家 (角川文庫)中途の家 (角川文庫)感想
思い入れはなかったつもりですが終わってみると寂しいものですね。失くして気がついた馬鹿な俺だから。
読了日:08月11日 著者:エラリー・クイーン
ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫 (Mき3-6))ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 (創元推理文庫 (Mき3-6))感想
傑作。国名シリーズという呪縛から解き放たれた直後であり、後期クイーン未読の状態で本書を読んでしまったのが本当に悔やまれる。北村薫ってこんなにマニアックな作家だったのか。『ノックス・マシン』よりも満足度は高い。
読了日:08月12日 著者:北村 薫
窓から逃げた100歳老人窓から逃げた100歳老人感想
面白かったけど二年前に読んでいたらそこまで楽しめなかった気がする。柳瀬尚紀だから文章単位で面白いのかと思ったがそこは期待はずれ。ただ原著から直接翻訳したわけではないらしい。終盤のちょっとした反転は不意打ちだったし効果的。もう少し不真面目に、捻くれて書いてもいいと思う。
読了日:08月13日 著者: 
セックス・スフィア (ハヤカワ文庫SF)セックス・スフィア (ハヤカワ文庫SF)感想
うーん。
読了日:08月14日 著者:ルーディ ラッカー
ハムレット復讐せよ 世界探偵小説全集(16)ハムレット復讐せよ 世界探偵小説全集(16)感想
『ある詩人への挽歌』と異なり面白い・斬新な趣向がとられているわけではないしハムレットならではというほどのミステリでもないので傑作だと評価することはできないけど、キャラクターや文章でなんとなーく最後まで楽しく読めた。イネスの趣味がだだ漏れ。
読了日:08月15日 著者:マイクル イネス
9の扉 (角川文庫)9の扉 (角川文庫)感想
北村…よくわからない、ふわっとした話。法月…一番人気がありそう。面白かった。殊能…あとがきを見てなるほどね、と。鳥飼…まあ好き。麻耶…うまいと思う。竹本…この中では一番自分の好みに近い。茶番感とか。貫井…面白いけど好みではない。歌野…貫井と同じような感想。辻村…初・辻村。人気あるのもわかるなあ。
読了日:08月16日 著者:北村 薫,法月 綸太郎,鳥飼 否宇,竹本 健治,歌野 晶午,殊能 将之,辻村 深月,貫井 徳郎,麻耶 雄嵩
Zの悲劇 (角川文庫)Zの悲劇 (角川文庫)感想
レーンがおじいちゃんになっていて悲しい。田村正和がおじいちゃんになっているのを見た時くらいショック。最後の消去法は「そこを拾うのか」とか「そう使うのか」という驚き……いや驚いてはいないけど。物語の展開も面白いしそれが犯人指摘の際に関わってきているのは良い。語り手が女性だけど、友人にこういうのを書いてるやつがいるぞ……?
読了日:08月16日 著者:エラリー・クイーン
T島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのかT島事件 絶海の孤島でなぜ六人は死亡したのか感想
それにしても帯の麻耶さんすごいな。終始もやもやしていた。最後の最後までどう来るかわからなかった。動機自体は作中でも冗談めかして書かれているしミステリ読者ならなんとなく考えるようなものだけどそれを実際に書かれてしまうと大きな歪みが生じる。もやもやするなあ。詠坂作品全般におけるサプライズについては、最近『インサート・コイン(ズ)』を読んだからだけど、堀井雄二の影響が大きいのかと思った。
読了日:08月17日 著者:詠坂 雄二
今はもうない (講談社文庫)今はもうない (講談社文庫)感想
密室トリックは相変わらず面白くない。味のある語り手だった。サプライズはなんとなく予想がついていたしベタだとは思うけど、これまでシリーズを読んできた読者には嬉しいサービスなのではないでしょうか。しかしそれを以てシリーズナンバーワンとするの?
読了日:08月18日 著者:森 博嗣
さまよえる未亡人たち (創元推理文庫)さまよえる未亡人たち (創元推理文庫)感想
初フェラーズ。いかにも技巧的だとか「うまい」と言われそうな本格ミステリ。イギリスの小説のまったりした感じが自分には合うらしく、コンパクトな作品でもあるので楽しくは読めた。
読了日:08月18日 著者:エリザベス フェラーズ
世界は密室でできている。 (講談社文庫)世界は密室でできている。 (講談社文庫)感想
良いとしか言えないんだけど、あえてどうでもいいことを言うならばこのスリップストリーム感の濃度がちょうどいい。濃いのももちろんいいけど。
読了日:08月18日 著者:舞城 王太郎
人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)感想
語り手が異なれば相当ハードな話になっていただろうな、と。妖精さんとP子さんたちが癒しでした。
読了日:08月19日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)感想
面白かった。
読了日:08月19日 著者:田中 ロミオ
ルイユから遠くはなれて (レーモン・クノー・コレクション)ルイユから遠くはなれて (レーモン・クノー・コレクション)感想
忙しい中でしょっちゅう寝落ちしながら読み進めてきたが白昼夢がモチーフとして繰り返し描かれる小説なので結果オーライ。筋ですら把握しきれていない。
読了日:08月21日 著者:レーモン クノー
新装版 シャイニング (上) (文春文庫)新装版 シャイニング (上) (文春文庫)感想
今のところは何とも。
読了日:08月21日 著者:スティーヴン キング
新装版 シャイニング (下) (文春文庫)新装版 シャイニング (下) (文春文庫)感想
長かった。疲れた。
読了日:08月22日 著者:スティーヴン キング
ターン (新潮文庫)ターン (新潮文庫)感想
『スキップ』に続き今作も素晴らしい、が、終盤の山場がそれまでの展開とその後のラストにうまく接続されているように思えず、少し醒めてしまった。残念。
読了日:08月23日 著者:北村 薫
ストップ・プレス 世界探偵小説全集 (38)ストップ・プレス 世界探偵小説全集 (38)感想
ハムレット、ある詩人ときてこれだと確かに脱力してしまう気がするけどもっとぶっ飛んだのを正直なところ期待していた。もっと脱力したかった。〈小説内のキャラクターが現実に飛び出した感〉がもう少し出ているとうれしかった。若島さんの解説でイネスのことはだいたい解った。イネスいい人そうだな。蘊蓄・引用満載、めちゃくちゃペダンティックな文章なのにゆる~いところはやはり良い。
読了日:08月24日 著者:マイクル・イネス
天界の眼: 切れ者キューゲルの冒険 (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)天界の眼: 切れ者キューゲルの冒険 (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)感想
キューゲルの人物造型について否定的な感想が意外と多くて「?」だけどそれはいいや。物語に起伏はあまりないけど常になんとなーく面白さが維持されていて何とも言えない。マグナス・リドルフ以上にとぼけた味わいがあった。
読了日:08月25日 著者:ジャック・ヴァンス
マリア様がみてる―黄薔薇革命 (コバルト文庫)マリア様がみてる―黄薔薇革命 (コバルト文庫)感想
興味深い。
読了日:08月26日 著者:今野 緒雪
マリア様がみてる―いばらの森 (コバルト文庫)マリア様がみてる―いばらの森 (コバルト文庫)感想
「白き花びら」が良かったです。
読了日:08月26日 著者:今野 緒雪
マリア様がみてる―ロサ・カニーナ (コバルト文庫)マリア様がみてる―ロサ・カニーナ (コバルト文庫)感想
一昔前のジュブナイルヤングアダルト小説感がノスタルジーのツボをついてくる。少女小説を攻めていきたい気持ちはあるんだけど何を読めばいいのか。でもそもそも周囲の人間(女子含め)が、ライトノベルは読むだろうけど少女小説を読んでいるようには思えない。
読了日:08月27日 著者:今野 緒雪
小説のストラテジー (ちくま文庫)小説のストラテジー (ちくま文庫)感想
とても信頼のできる本。勉強になった。感覚的に捉えていた事柄にちゃんとした言葉を与えられた。バイブル枠。
読了日:08月27日 著者:佐藤 亜紀
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)感想
期待通りというか期待以上に傑作。特に個人的なツボをことごとくおさえられてしまいぐうの音も出ない。奥泉光だからいいけど別の作家だったらと思うと恐怖。文体模倣について。流石にリーダビリティが高すぎだろうと思って本家を読み返したらそこそこ読みやすかったのが意外。奥泉のミステリやSFに対する距離感にはかなり親近感をおぼえている。今作でもガジェットや構造の扱い方が僕の好みからすれば完全に理想のものだった。『猫』じゃないけどミステリでパスティーシュと言えば北村薫や法月のが思い浮かぶけど熱量では本作がダントツだった。
読了日:08月28日 著者:奥泉 光
IP/NN 阿部和重傑作集 (講談社文庫)IP/NN 阿部和重傑作集 (講談社文庫)感想
予想通り面白かった。『IP』普通に楽しめる作品。そうか二項対立はもう古いのか。『NN』楽しく笑えた。インターネットからコピペをしたと思われる無駄な文章の連なりは個人的なものであろうツボにはまった。ストーキングをシミュレートするような小説が好きなので阿部和重は合うのかもしれない。
読了日:08月29日 著者:阿部 和重
ミノタウロス (講談社文庫)ミノタウロス (講談社文庫)感想
佐藤亜紀すごい。
読了日:08月30日 著者:佐藤 亜紀
黒と愛 (ハヤカワ・ミステリワールド)黒と愛 (ハヤカワ・ミステリワールド)感想
『ラミア虐殺』にゴシックや美少女やボーイミーツガールを足したような話。歪ながらも美しい世界が構築されている。ガジェットだけはどんどん投入するくせにトリックにはあまりこだわりがなさそうなところが好感度高い(あまり一般的な評価だとは思わないけど)し、かえってそれが効果的な作風だっていうのが面白い。めちゃくちゃな作品なのにどことなく寂しい情緒のようなものも感じられ、作者や作品を取り巻く状況も手伝って何とも言えなくなる。
読了日:08月31日 著者:飛鳥部勝則

読書メーター

 

 ページ数的には今までで一番読んだ月だと言えます。一回生の春休みに、筒井康隆を中心に読みまくった時期がありまして、それが今までの最高記録だったんですが、その時は冊数を稼ぐことが目的になりつつあって本の質はかなりバラバラでした。その反省を活かして今回は冊数はそれほど目的にせず、なるべく今この時に読みたい・読むべき本を読むよう心掛けたので、我ながら先月に読んだ本は高水準のものばかりだったと言えますが別に僕がすごいわけではないですね。作者が偉いだけで。

 月の前半は主にミステリ。後半は趣味全開。

 

 話は変わりますが、最近はそろそろ小説を書きたいな~といろいろと考え事をしているのですがまったくだめです。スランプ気味です。植物で喩えますと、鉢、土、肥料やスコップまでもが揃っているのですが肝心かなめの種・苗がない状態です。どういう植物を育てたいのかは解っているのですが。どうしたものでしょう。理由はいくつか考えつくのですがそういう理由についてばかり考えてしまい思考が先に進みません。今年の春休みもそんなことがありましたねそう言えば。どうしたものでしょう。

 

 ダブル帰省(実家に帰省してからさらに母親の実家に帰省する)やお墓参りという去年と同様の行事もありましたがここ最近は犬の散歩を中心とする農耕的生活ばかりが続いています。明日は久々にアクティブにいきたいです。

 ではまた。