2017年7月に読んだ本その他出来事

 とりあえずは7月に読んだ本のまとめです。本当は6月のも一緒にまとめておきたかったのですが。



7月の読書メーター
読んだ本の数:21
読んだページ数:7564
ナイス数:239

Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)Yの悲劇 (角川文庫 ク 19-2)感想
おもしろかった。
読了日:07月02日 著者:エラリー・クイーン
書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)書架の探偵 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)感想
SFミステリではあるけどSFとミステリは分離している。でもごった煮状態ではあり面白い。その面白さがあまりにも真っ当で不安になるくらい。読みやすいし。
読了日:07月03日 著者:ジーン ウルフ
時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)感想
再読。
読了日:07月04日 著者:綾辻 行人
時計館の殺人<新装改訂版>(下) (講談社文庫)時計館の殺人<新装改訂版>(下) (講談社文庫)感想
再読。
読了日:07月05日 著者:綾辻 行人
DDD 1 (講談社BOX)DDD 1 (講談社BOX)感想
こんなに面白いとは思わなかった。
読了日:07月05日 著者:奈須 きのこ
DDD 2 (講談社BOX)DDD 2 (講談社BOX)感想
1巻のほうがずっと好き。
読了日:07月06日 著者:奈須 きのこ
吸血鬼吸血鬼感想
文句なしに面白い。
読了日:07月08日 著者:佐藤 亜紀
チャイナ蜜柑の秘密 (角川文庫)チャイナ蜜柑の秘密 (角川文庫)感想
逆向きのロジックはよく解らないのでなんだかなって感じだったけどそこから導き出される論理は面白かった。本筋に関係のない小さな謎が乱発して問題編が長いところはちょっと前までクイーンが苦手だったことを思い出させてくれた。実際最近読んでまだ記憶が鮮明に残っているエジプト〜シャムは何故か程よい長さで、どう苦手だったのか忘れていた。
読了日:07月09日 著者:エラリー・クイーン
イリヤの空、UFOの夏―オフィシャル・イラストレーションズイリヤの空、UFOの夏―オフィシャル・イラストレーションズ感想
グラウンド・ゼロ」前日譚というか第一話のサイドストーリー。イリヤ視点。
読了日:07月09日 著者:秋山 瑞人
どんがらがん (河出文庫)どんがらがん (河出文庫)感想
殊能将之の偏愛する作家A・デイヴィッドスンの傑作選。ジャンルのよくわからない変な感じは良かった。ただ正直なところ一般的に「短編の名手」的評価をされる作家の作品の良さをうまく言語化することができないので本書でも面白いけどどう良いのかが解らない作品があった(主に短めの短編で)。比較的長めの作品は楽しめた。殊能将之の解説、自作インタビューはかなりの充実。『不死鳥と鏡』はすごく面白そう。デイヴィッドスンの長編を読んでみたい。
読了日:07月10日 著者:アヴラム デイヴィッドスン
涼宮ハルヒの秘話涼宮ハルヒの秘話感想
今更登録するようなものでもないが。ハルヒの短編では一番読み返している。「Rainy Day」明らかに初期と雰囲気や文章が異なり『驚愕』執筆の合間に思いついたという短編群を本当に読んでみたかった。この短さによくこれだけ情報を圧縮できたものだ。これは「Round-Trip」も同様。
読了日:07月12日 著者:谷川 流
新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)感想
笑った。面白かった。
読了日:07月14日 著者:西尾 維新
新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)感想
面白かった。
読了日:07月14日 著者:西尾 維新
新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)感想
こんなにいい話になるとは思わなかった。
読了日:07月15日 著者:西尾 維新
ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート (電撃文庫)ジンクス・ショップへようこそ―ブギーポップ・スタッカート (電撃文庫)感想
これ単体だと物語らしいものもないから特に面白くはないけどシリーズ全体を整備するような設定や展開が書き込まれているため結構重要そうな一冊ではある。
読了日:07月17日 著者:上遠野 浩平
生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)感想
美濃牛くらい面白かった。
読了日:07月20日 著者:山口 雅也
フェルマータ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)フェルマータ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)感想
「時間を止める」能力を用いて性的な欲望の限りを尽くした男の自伝、という体裁をとったポルノ小説。ポルノなのに妙に爽やかでテンポもよく面白い。設定は陳腐としか言いようのないものだが奥行き、立体感のある描写によってリアリティが与えられておりそこが見どころ。脱線も多く、自由奔放な書き方に憧れる。ただあまりにも欲望に忠実な作品なので不快だと感じる読者もいるでしょう。 『もしもし』は既読。
読了日:07月20日 著者:ニコルソン ベイカー
帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)感想
書き方がくどい気はしたけど真人の精神をめぐるあれやこれやは面白かった。
読了日:07月22日 著者:神林 長平
ある詩人への挽歌 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)ある詩人への挽歌 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)感想
もっと軽く読めるものだと思っていたがなかなかに重厚で舞台やガジェットがいかにも古典らしいのだけどその趣向は最近の流行りでもある多重解決。どんでんの繰り返し。文章のせいか状況把握がしづらいのは少しもったいない気がするけど。
読了日:07月27日 著者:マイクル イネス
江神二郎の洞察 (創元推理文庫)江神二郎の洞察 (創元推理文庫)感想
こっ恥ずかしくなるくらい良い青春小説。ミステリに対する批評もうまく織り込まれている。
読了日:07月28日 著者:有栖川 有栖
スペース・マシン (創元SF文庫)スペース・マシン (創元SF文庫)感想
空想科学冒険小説。
読了日:07月30日 著者:クリストファー・プリースト

読書メーター



 21冊という冊数は、僕が大学に入学して以来過ごした7月の冊数の中で一番多いものです。7月には期末試験があるのですが、たいていの場合僕は試験勉強なんてしないのにも拘らず読書もしないでだらだらと過ごすものなのですけど今年はさすがに学習し(勉学のほうの学習はあいかわらずしていません)、なるべく本を読むようにしました。そう言えば「勉強をしなければならない時ほど読書が進む」という笑い話がありますけど僕の場合には当てはまらないですね。何の制約もない休日に、喫茶店や図書館でコーヒーでも飲みながら読んだときのほうがよっぽどクオリティの高い読書ができます。


 さて。今月はあまり自分の読みたい本は読めませんでした。読書会の課題本が二冊、オビミスと呼ばれる小規模の読書会の課題本は二冊、しかし関連本も読んだので結局オビミス関係で六冊。加えて最近読むようになったクイーンはどうしても趣味という枠にはなくまだ外部にあるように感じられてしまうので、これで二冊。計十冊は趣味外でした。

 もっとも、だからと言ってそれらがつまらなかったわけでは決してなく、特に『DDD』二冊と『りすか』三冊はいつか必ず読もうと思っていたものですし「ゼロ年代」というくくりで見れば必読書みたいなものです。それに僕の好きーな「ミステリ的構造を有する推理小説でない小説」でもありました。

 ただここ最近僕は以前ほど「ゼロ年代」というものに興味が持てなくて。大学入学直後にユリイカハルヒ特集号を読んで以来ずっと頭のデスクトップの片隅に位置しており去年の夏ごろにはピークを迎えた僕にとっての「ゼロ年代サブカルチャーですが、ここ最近、小説に限らず音楽でも、例えば「ゼロ年代」というような時代的文脈に縛られるあまり作品や作者の本質を通り過ごしているような論をいくつも見かけ、なんとなく冷めたからというのがあります。時代的文脈はいくつもの作品を横断して語る際には便利かもしれませんが、それで一つの作品を扱う場合作品を雑に語ることになってしまいます。加えてゼロ年代の亡霊のような人間に共通する何らかの感じに飽き飽きしてきたというのもあります。ちょっと前まで僕もそういう風に見られていたのかと自覚しました。「ゼロ年代」にこだわるあまりその外を認識できなくなってしまうのではないかという恐怖。それだけ吸引力があると言うことですが。「ゼロ年代」は基本的に脂っこく、そろそろ胃もたれがしてきた、という感覚が近いです。

 なんて書いてますがまた戻ってくる気もするのでこれ以上は何とも言えないです。



 その他出来事。

 つい一昨日のことですが7月29日にフジロックに行ってきました。後輩の潜水艦くんと行きました。越後湯沢駅で会場までのシャトルバスの列に並んでいる際どぎつい顔の高校の同級生を見かけ(僕はすぐに顔を背けました)げっそりしました。加藤登紀子Cornelius小沢健二を観ました。深夜の一時に小沢健二の二回目のステージを途中で抜け出してまたバスの列に並んでバスに乗って越後湯沢駅まで着くと三十分かけて湯沢駅にある健康ランドに徒歩で向い、二、三時間後にはまた出るため仮眠もできませんでした。帰りは青春18きっぷで『キッドナップ・ツアー』のような貧乏旅で越後湯沢から京都まで一日かけて電車を乗り継ぎました。車中ずっと寝てました。疲れました。以上です。