谷川流「Round-Trip」

 つい先日にはサークルの自己紹介カードの「名短編」欄にも記入した谷川流の「Round-Trip」という短編があります。この短編は僕が今まで読んできた短編小説の中でおそらく一番読み返したものであり(不本意ながらも何度も何度も読まされて文章を暗記したような短編小説が初等・中等教育の期間にはいくつもありましたが)、僕が理想とする短編小説の一つでもあります。

 ハルヒ学校を出よう!、絶望系は評論向きの作品でありそこそこ語られる機会は多かったようですが、氏の現時点での最新短編である「Round-Trip」は発表媒体がスニーカー文庫のアンソロジーという誰も見向きもしないような本にしか収録されていないため紹介記事が少ないです。なので『シンドローム』で読書会をやった時の動機と同じような感じで、皆に読んでもらうために紹介記事を書きます。おそらくこれこそが読書ブログの有効な活用法なのでしょう。


あらすじ

ある高校に存在する、会議のためだけに会議をする部活。部長と副部長は今日も会議の議事録を届けるために職員室へと赴くが、その矢先「やっぱりあの二人、付き合ってるんだろうか?」「どっちも美男美女だし」という部員たちの話を立ち聞きしてしまう。なぜこのような誤解が発生したのだろうか――。


 スニーカー文庫から出ていますがハルヒとは一切関係なく(挿絵が相変わらずのいぢのため制服には見覚えがありますがこれはただのファンサービスでしょう)、完全にこれ単体で独立し完結している作品です。なのでハルヒを知らなくても読めます。


 表紙からも解る通り、これはライトノベルを集めたアンソロジーですが、


S WHITE  スニーカー文庫25周年記念アンソロジー (角川スニーカー文庫)

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