8月9日の日記

森青花『BH85』読了。ミステリ研のBOXにある処分本の段ボール箱から吾妻ひでおの表紙に惹かれて救出した本です。第11回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。しかしファンタジーといいつつも設定、展開は完全にSFのそれでして、最終的には地球、いや宇宙規模の話になるのですがどこかとぼけたキャラクターと吾妻ひでおの児童書のような絵(この人が昔はロリコン漫画を描いていただなんて面白い事実ですよね。まあ今も微かにロリコン臭は残っていますが)の作用で火の鳥みたいな話にはならずに済んでいます。文章から漂うユーモアセンスがとても僕好みで、日本ファンタジーノベル大賞受賞作でいうと佐藤哲也森見登美彦に近いものを感じるのでひょっとしたら他の受賞作もこんな感じなのでしょうか。もっとも本作含め、まだ5作しか読めていませんが。ちなみに、作者は京大文学部独文科卒らしく、作中にも京都のおなじみの地名が登場します。京大作家は京都を描かなきゃいけない決まりでもあるんですかね? 惜しむらくは、森青花さんはこれ以降単行本は1作しか発表しておらず、森青花を読めない渇きは他のファンタジーノベル大賞受賞作で潤すことにでもしましょうか。わ。今、森青花のインタビューを読んでいるんですが、これ、そういえばエヴァ人類補完計画ですね。ネタバレになるのか? いや、よくある話といえばそうなんですが。で、森曰く目指しているのは「面白くてちょっと変な小説」。うん、だろうね。インタビューはこちらで読めます。

今日は古本屋の搬入のバイトをしてきました。ミステリ研の先輩・後輩と業者さん、あとは店長の5人で働きました。場所は下賀茂神社。夏の古本市の準備です。

絞ってももはや一滴の油も出ないほどへっとへとにくたびれて、仕事が終わった時も「終わってみればあっという間だった」と嘯くには肌と筋肉が痛すぎました。

店長さんに車で送ってもらったのですが、車中「何で彼女を作らへんの?」と責められ続けたので悲しくなりました。思えば僕が気軽に話題にすることの出来る事柄は趣味・自分のクズエピソード・最近あった出来事くらいでして、話題が乏しいので大学生らしく彼女の話になるのは極めて自然なことなんですね。もちろん最初からその話をしていたわけでなく、京都の祭りや僕の夏の予定の話をしていて店長も意図して彼女の話に持っていったわけではないだろうと。こういうところでも象徴界の作用を感じます。

明後日からは古本市の手伝いですが明日は休息日。頑張って午前中に起きてサマーバケイションを満喫しようと思います。では、夕御飯のパスタを茹でてきます。